食育だより

しょくいくひろば12月

2025.12.01

お楽しみ給食

  • 12月21日は冬至!
    冬至とは、1年中で昼が一番短く、夜は一番長くなる日のことです。
    現在の暦では、12月22日ごろにあたります。
    この日を境に、太陽が出ている時間が少しずつ長くなっていき、
    夏至、つまり、昼が一番長く、夜が一番短い日に向かっていきます。
    そのため、すべての命はこの時季から動き始めるという考えから、
    昔は冬至の日を1年の始まりとする考えもありました。
    また、一年でもっとも昼の時間が短いことから、
    冬至は、運気が下がり、身体も弱ると考えられていました。
    それを乗り越えるために、幸運を呼びこみ無病息災を願う風習が
    生まれたと言われています。
    冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれるように、
    悪い運が終わり幸運に向かう始まりの日でもあると考えられていたのです。そこから、冬至には、幸運を呼び込むために、
    かぼちゃ(別名:なんきん)をはじめ、にんじん、れんこんなど、
    「ん=運」が重なる食材を食べるようになったそうです。
    「ん」がつく食材の中でも、どうしてかぼちゃなのでしょう?
    その理由は栄養の面にも隠されています。
    かぼちゃは本来夏が旬ですが、夏に採ったものを貯蔵しておくことで
    自然と甘味が増します。さらに、体を温めてくれるβカロチンや
    風邪をひきにくくしてくれるビタミンCがたっぷりなので、
    野菜不足になりがちな冬にぴったりの食材というわけです。

    ~しょくいくクイズ~
    次のうち、実際に存在するかぼちゃはどれでしょう?

1,パポかぼちゃ 2,ペポかぼちゃ 3,ポポかぼちゃ

正解は、2.ペポかぼちゃです
ぺポかぼちゃは、別名そうめんかぼちゃと呼ばれており、
果肉がそうめんのようにほぐれる特徴があります。
元々北米南部の地域で作られていた品種で、近年では日本でも栽培されるようになりました。
その他にも、日本かぼちゃや西洋かぼちゃの2種類があります。
現在、売られているものの多くは西洋かぼちゃです。